「文化人類学解放講座」(http://illcommonz.exblog.jp)のための映像教材アーカイヴ
~YouTubeとGoogleEarthとWilkipediaで学ぶ文化人類学と同時代のグローバル世界のもうひとつの文化

2007/04/05

第一部:文化人類学を見る


「文化人類学解放講座アンセム/RECLAIM THE ANTHROPOLOGIX」
[FOOTAGE]
・EDWARD S. CURTIS "IN THE LAND OF WAR CANOES:
 KWAKIUTL INDIAN LIFE ON THE NORTHWEST COAST"(1914)
・ZORA NEALE HURSTON "FIELDWORK"(1928)
・MAYA DEREN "DIVINE HORSEMEN: THE LIVING GODS OF HAITI"(1947)
[MUSIC]
THE SKATALITES"FREEDOM SOUNDS"

「ある学問がどんな学問なのかを知りたければ、
その学問を研究している人びとが、実際に
どんなことをしてるかをまず見るべきである」
クリフォード・ギアツ(文化人類学者)




イルコモンズ編「文化人類学者アトラス」
拡大してみる










以下、解説は「文化人類学解放講座ブログ版」(http://illcommonz.exblog.jp/を参照

▼1時間目:文化人類学者たちの肖像

文化人類学の研究をしている「文化人類学者」たちの風貌や身なり、性別、人種、年齢、
そして、どんな語り口で、どんな話をするのか、YouTubeの映像で実際に見てみる。


クリフォード・ギアツ(1926-2006)

▼クリフォード・ギアツ(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


■メアリ・ダグラス(1921-)

▼メアリ・ダグラス(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)



■メイヤー・フォーテス(1906-1983)


■マーガレット・ミード(1901-1978)


■ジャン・ルーシュ(1917-2004)

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▼2時間目:文化人類学者の現場

文化人類学者たちが研究する場所/サイトをGoogleEarthやYouTubeで実際に見てみる。
























*画像をダブルクリックすると拡大します。
*Google Earth をダウンロードする





■ジャン・ルーシュ「すこしづつ」(1970)
パリのアフリカ人がアフリカについて語る民族誌映画、反転人類学の古典


■デジタル・エスノグラフィー「YouTubeプロジェクト」(2007)
YouTubeコミュニティの文化を研究するプロジェクト、サイバー人類学の最新版


▼3時間目:文化人類学者の人生とそのドラマ


「ある学問がどんな学問なのかを知りたければ、
その学問を研究している人びとが、実際に
どんなことをしてるかをまず見るべきである。」
クリフォード・ギアツ(1926-2006)


文化人類学者の人生や生涯を描いたドキュメントやドラマをYouTubeで実際に見てみる。



■「ブロニスロウ・マリノフスキーの人生」(英BBCテレビ「ジャングルからの語り」)

▼ブロニスワフ・マリノフスキ(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


■「マーガレット・ミードの人生」(英BBCテレビ制作「ジャングルからの語り」)

▼マーガレット・ミード(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


■「カルロス・カスタネダの人生」(BBC制作「ジャングルからの語り」)

▼カルロス・カスタネダ(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

▼ジョン・マーシャル
http://www.youtube.com/watch?v=qK90gcd31rI

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▼4時間目:文化人類学者になりそこねた人びと


「指導教授はにこやかな顔で言いました。
自然科学のようなふりをしてる詩を学んでみてはどうかね?
そんなことができるんですか!?
指導教授は私の手を握って言いました。
社会人類学もしくは文化人類学の世界にきみを歓迎するよ」
カート・ヴォネガット(文学者 1922-2007)

文化人類学者になりそこねて、作家や芸術家になった人びとの作品や思想をYouTubeで見てみる。




■カート・ヴォネガット(小説家、シカゴ大学で文化人類学修士を取得)

▼「そういうものだ―追悼カート・ヴォネガット(1922-2007)」
http://www.youtube.com/watch?v=atABhlMLYvU
▼「カート・ヴォネガット」
http://www.youtube.com/watch?v=F5EqOiye7zI
▼「検閲について~コネチカット・フォーラム」
http://www.youtube.com/watch?v=JRlwtgaxO20
▼「石油資源について~コネチカット・フォーラム」
http://www.youtube.com/watch?v=2xgfDcLzv7A

▼カート・ヴォネガット(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)



■ジャン=リュック・ゴダール(映画作家、パリ大学ソルボンヌ校で民族学を専攻)

▼「ブリティッシュ・サウンド」
http://www.youtube.com/watch?v=Tt1ARBahJH4
▼「ウディ・アレン会見」
http://www.youtube.com/watch?v=Cc_-Qdin0HA
▼「新ドイツ零年」
http://www.youtube.com/watch?v=DSiGzB0_Lhc
▼「サラエヴォをたたえよ」
http://www.youtube.com/watch?v=pyP2slcOrk4

▼ジャン=リュック・ゴダール(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


■ロバート・フラハティ「極北の怪異/極北のナヌーク」(1921)


■ウィリアム・バロウズ(小説家、ハーバード大学で文化人類学を専攻)

▼「迷信について」
http://www.youtube.com/watch?v=N2TohOTqwm8
▼「カットアップス」
http://www.youtube.com/watch?v=qrmw3Rr9SQM
▼「何が人類を生存させているのか」
http://www.youtube.com/watch?v=AJTIedZVIVQ

▼ウィリアム・バロウズ(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


■岡本太郎(芸術家、パリ大学ソルボンヌ校で民族学を専攻)

▼岡本太郎(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


■ハリー・スミス(映像作家、音楽家、画家、民族音楽研究家)

▼「初期抽象作品(1946-57年)」
http://www.youtube.com/watch?v=-wYJ51nSXRQ


■マヤ・デーレン(映画作家、ダンサー、アクティヴスト)

▼「移り行く時間の儀式」
http://www.youtube.com/watch?v=xrWNXLPFz40
▼「午後の網目」
http://www.youtube.com/watch?v=sbJKyLXoqXc


■キャサリン・ダンハム(女優、ダンサー、アクティヴィスト)

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▼5時間目:文化人類学者になりすました人びと



「文化人類学がどんな学問なのかを知りたければ、
文化人類学になりすました人たちが、実際に
どんな役を演じているかをまず見るべきである」
(文化人類学解放講座)

さまざまな映画のなかで、文化人類学者になりすまました
俳優たちのセリフやキャラクターをYouTubeで実際に見てみる。





■映画館のカップルについて語る文化人類学者


■ウンベルト・レンツィ「人喰族」(1981)
「文明人の欲望がこんなことをさせているのよ。白人優秀主義がいけないの」
(グロリア・デイヴィス)


■ルッジェロ・デオダード「食人族」(1979)
「本当に野蛮なのは?」(ハロルド・モンロー)


■トッド・ホランド「クリッペンドルフ族」(1998)

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▼6時間目:アクティヴィスト人類学者

グローバリゼーションや環境破壊の問題について積極的に発言し、
現場で活動するアクティヴィスト人類学者たちの物腰や口調を見て、
アカデミスト人類学者たちと比較してみる。


■ディヴィッド・グレーバー(アナーキスト/人類学者)

▼ジャック・レスリー(ダム建設反対活動家/文化人類学者)
http://www.youtube.com/watch?v=BLtDqdjfixc

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▼補講:モダンな文化人類学をモチーフにしたモダンなジャズを聞いて見てみる。


■バド・パウエル「アンソロポロジー」


■ラッキー・トンプソン「アンソロポロジー」

▼補講:文化人類学をモチーフにしたスカ・パンク-ラップ・メタルの曲を聞いて見てみる。


■ランダムハンド「アンソロポロジー」

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【まとめ】 THIS IS WHAT (ALTERNATIVE) ANTHROPOLOGY LOOKS LIKE

[文化人類学/者の習性]
・見たり聞いたりするのが好き。
・何でも収集し編集し比較する。
・現場にいって活動し参加したがる。

[文化人類学/者の気質]
・異質なものや多様性、差異や他者に寛容である。
・周辺的なものや例外的なものを尊重する。
・雑種的なものや混交的なものも肯定する。

[文化人類学/者の思想]
・人道主義
・文化相対主義
・西欧文明に批判的
(参照)「文化人類学解放講座YouTube版・第2部」

[文化人類学/者の長所]
・社会の現場での活動に積極的
・差別や偏見や権力に対抗できる
・領域横断的に思考し行動できる
(参考)ジョゼフ・コスース「人類学者としてのアーティスト」
   リチャード・ロビンス「アクティヴィスト人類学者のツールキット」
   ロバート・ゴンザレス「公共圏の人類学者たち~戦争、平和、そして、アメリカの権力についての発言」

[文化人類学/者の短所]
・自国の文化や政治にうとい
・同時代のポストモダン文化や政治にうとい
・アクティヴィストとロマン主義者が少ない
(参考)ディヴィッド・グレーバー「アナーキスト人類学のための断章」
(参照)「文化人類学解放講座YouTube版・第3部」












[配布プリント]
▼「抵抗の学としてのもうひとつの(alternative)人類学

【これからの講義の指針】文化人類学の解放と原点回帰
文化人類学の「文化相対主義」と「文明批判」について学び、
それを「新たな文明」としてのグローバリゼーションにむけ、
アマチュア・アクティヴィスト人類学者としてできる表現や
言論をみにつける。

「現代の知識人は、アマチュアたるべきである。アマチュアというのは、社会のなかで
思考し、憂慮する人間のことである。[中略] わたしは、自分の専門よりも広い領域の
問題についてしゃべったり書いたりしているが、それはわたしが、自分の狭い専門活動
のなかではなしえない社会参加を、純然たるアマチュアとしての立場でおこなおうと
しているからである」(エドワード・サイード)

「民族学とは、未開社会という特殊な対象によって定義される専門職ではなく、いわば
ひとつのものの考え方であり、[専門家としての民族学者になりそこねて]、自分の社会
に対して距離をとるならば、私たちもまた[同時代の]自分の社会の[アマチュアの]
民族学者にな[りすますことができ]るのである」(モーリス・メルロ=ポンティ)

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